創業融資。自己資金の質について税理士が解説。

本コラムの対象者
  • 日本政策金融公庫へ創業融資を申し込もうとしている方
  • 最近事業をはじめたばかりの方
  • はじめて事業をやる方
目次

自己資金にも質がある

通常金融機関に融資の申込みをするときは自己資金が必要になります。

自己資金を証明するための資料も一緒に提出することになりますが、何でもかんでも残高があれば良いというわけでもなく、自己資金にも『質』があります。

良質な自己資金の例

コツコツ貯めた資金

最も良質なのは自分でコツコツ貯めた資金です。たとえば会社員時代に何年もかけてコツコツと貯めた貯金など。

自己資金は多い方が良いのは当たり前ですが、以下の2パターンだと後者の方が高評価を受けることも。

  • 相続で得たお金を原資とした自己資金200万円
  • コツコツ自力で貯めた自己資金100万円

後者の場合、「コツコツ貯めることができる人」というその人自身のパーソナリティや性格が表れていますが、前者は本人のパーソナリティや特徴とは無関係なので200万円という金額に再現性がないと評価されるかもしれません(前者が悪いということではなく特に加点要素はなさそう、という意味です)。

配偶者の資金

次いで良質な資金は配偶者の貯金などです。

必須ではありませんが配偶者の貯金がわかる資料も一緒に提出できれば返済能力が高い(2人いる)と評価されます。

アウトな自己資金

いわゆる「見せ金」と呼ばれるものです。

「見せ金」とは、融資審査を有利に進めるために一時的に知人などからお金を口座へ振り込んでもらい自己資金が潤沢にあることを装うものです。

これは金融機関を騙そうとしているのと同じですので一発アウトとなる可能性もあります。

創業支援

弊所では事業開始前段階の方向けに創業支援をおこなっています。

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