1兆円企業を目指す柴犬早々にいそがしくなってきたワン…そろそろ犬手が足りなくなってきているワン…。
大好きなドッグランに行く時間も確保できないワン…。
生成AIに聞いたら、「業務委託」なるものを活用すれば、労働法の重圧を免れることができ、しかも消費税の仕入税額控除も取れて、かつ、社会保険料も支払わなくてOKだし、業務委託先も個人事業主として経費計上できて皆ハッピー!って書いてあったワン。こんな魔法のようなスキームを知らない奴は全員情弱だワン!
早速、委託先をさがすワン!



本当にそれでいいのかい?柴犬くん。



え?ダメなのかワン??



ダメではないけど、メリ&デメはちゃんと確認したかい?
人材を増強したい場合、方法は4つある。
1.自国軍を整備すること(自社従業員)
2.傭兵軍に依頼すること(業務委託)
3.援助軍を受け入れること(派遣社員)
4.1-3を混在させること
もし君が1兆円企業の王になり、高級車を乗り回して昼夜問わずキャバクラ三昧の生活をしたいなら、長期的な観点で考えなければならない。
このうち、2と3は比較的デメリットが多いことを認識したほうがいいよ。長期的な観点から見ればね。



というと?ワン?



2.傭兵軍と3.援助軍は「分裂的・野心的・無規律・不誠実」だからだ。



全方位を敵に回す発言だワン。



彼らは平時には略奪を働き、いざ、戦時には敵前逃亡してしまう。
神への恐れも忠誠心もへったくれもない。
報酬以外に戦場に留まる理由がないから、戦争がはじまると逃亡するんだよ。あいつら。
実際に、私の故郷のイタリアという国でも、長年傭兵軍に頼った結果、衰退したしね。



…(言い返すと逆上するヤバい奴かもしれないから、一旦黙っておこうワン。あと現代の日本で略奪を働く人見たことないワン)。



つまりね、傭兵軍に依存する国は、安全も安定も得られないんだよ。最終的にはやはり自国軍を育てるべきなんだ。歴史がそれを示している。
もちろん、組織にもさまざまなフェースがあるから、実際にはフェーズや状況に応じて、それぞれの手段を組み合わせて活用するのが現実的ではあるけどね。
自国軍を整備するには当然時間もお金もかかるから。



勉強になりますワン!(こう言っておけばなんとかなるワン)
「分裂的・野心的・無規則・不誠実」のうち、「分裂的」「野心的」「不誠実」は結局最後は「人による」側面も多いワン。
こればかりはたとえ自国軍(自社従業員)であったとしてもそういう人はいるワン。面接で見極めるしかないワン。
「無規則」については、仕組化して規則を作って傭兵軍を縛れば良いワン? なめた行動とった傭兵は全員東京湾に沈めるワン。



それは絶対にダメだよ柴犬くん。



どうしてワン? 弱肉強食の世界だワン。



そうじゃなくて、私のいた修羅の時代であれば、確かに傭兵軍に対して何らかのペナルティを設けて縛ってしまうこともできたかもしれない。
でも君が生きている社会は法治国家だ。
傭兵(業務委託)を君がルールで縛ると、「ゼームショ」や「ロードーキジュンカントクショ」「ベンゴシ」が出てきて、君が窮地に立たされることになるよ。
つまり、傭兵(業務委託)に対して、君が指揮監督してはいけないんだよ。傭兵はあくまでも君と立場が対等な「赤の他人」であって、君の自国軍兵士ではないからね。
もし君の命令に従う人材が欲しいなら、それは1.自国軍(自社従業員)か3.援助軍(派遣社員)を活用しないといけないルールになっているはずだよ。君の生きている社会ではね。



知らなったワン。



これを守らないと、君が冒頭に言っていた、消費税の仕入税額控除が否認され、加えて源泉所得税が課税され、社会保険料も発生し、これらのペナルティも発生、さらには傭兵から訴えられる可能もある。
リカバーするのが大変な状況に陥るから気を付けてね。



(意外とマトモな人だワン)
- 本コラムは弊所の見解とは一切関係ありません。『君主論』の著者がその著書の中で主張していることをデフォルメ化して執筆しております。
- 単なるエンタメとしてご理解ください。

