3分で読了。「税金を払った方がキャッシュが残る」ってどういうこと?

聞いたことがある方もいるかと思いますが、「何だか騙されているような気分(?)だな」と感じた方もいるのではないでしょうか。

税金を払うと現預金(キャッシュ)が残る、とはどういう状態のことなのか解説してゆきます。

目次

「利益」に課税される

ほとんどの税金は「利益」に対して課されます(そうでない税金もありますが本コラムでは割愛します)。

一般的に「(税務上認められる)費用を増やせば節税になる」と言われるのは、「費用」が増えれば「利益」が減るためです。

しかし、そもそも目的は「順調に経営すること」であって「節税すること」ではないはずです。

次項で簡単なシミュレーションしてゆきます。

シミュレーション

以下の図をご覧ください(税率は30%で仮定)。

項目何もしなかった場合節税した場合
収益1,0001,000
費用200700
利益800300
税率30%30%
税金24090
キャッシュ残560210

「何もしなかった場合」は余計なことを何もしなかった場合です。仮に「税務上認められる費用」を増やして700を支出(キャッシュアウト)したとします。

その場合、税金は90となり、「何もしなかった場合」の240と比較すると相当安くなっています。

一方で、キャッシュ残を見てください。

「何もしなかった場合」は現預金(キャッシュ)が560(1,000-200-240=560)残っていたにも関わらず、節税のために費用を多く支出したせいで現預金が210しか残らないこととなります。

使える税制はもちろん使ってゆくとして、それとは別の話として、そもそも「無駄遣いしない」「本業の売上を上げる努力をする」という家計簿レベルの当たり前のことを当たり前にやるということが大切です。

お問合せ

澁谷税理士事務所は、主に渋谷・新宿・池袋・練馬など首都圏西側地域の事業者様からご相談を受けることが多い、練馬駅近くの事務所です。オンラインにて全国対応もしております。

マネーフォワードクラウドなどのオンラインツールをフル活用し、ペーパーレス&キャッシュレスを目指してサービス展開しております。

主に創業支援や小規模な事業者(年商約数百万円~5億円規模、人員1名~100名規模)向け税務顧問を取り扱っております。

スポット業務も御座いますので、ご紹介の無い方でもまずはお気軽にお問合せ下さいませ。

公認ゴールドメンバー
創業支援パートナー
弥生会計アドバイザー
目次