デジタル販売などクリエイターに税務調査は来る?BIG4出身税理士が解説。

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絵描きクリエイターとして活動する法人の中には、「自分たちのようなクリエイター業に税務調査は来るのか」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

近年では、イラスト制作、NFT・デジタルアート販売、SNSを活用した作品販売、企業案件、グッズ販売など、絵描きクリエイターのビジネスモデルは大きく変化しています。

その一方で、売上規模が拡大した法人や、経理処理が不明確な法人については、税務調査の対象となる可能性があります。

本記事では、BIG4税理士法人出身の税理士が、絵描きクリエイター法人における税務調査のポイントについて解説します。

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目次

絵描きクリエイターのビジネスモデルは多様化している

イラスト制作だけではない

以前は、絵描きクリエイターの収益といえば、依頼を受けてイラストを制作する受託制作が中心でした。

しかし現在では、インターネットやSNSの普及により、収益化の方法は大きく広がっています。

例えば、以下のような事業があります。

  • 企業から依頼を受けるイラスト制作
  • オリジナル作品の販売
  • デジタルコンテンツ販売
  • SNSを活用した広告収入
  • キャラクターグッズ販売
  • ファン向けのサブスクリプションサービス
  • オンラインショップでの商品販売

このように、絵描きクリエイター法人では、売上の発生場所や取引形態が複雑になりやすい特徴があります。

売上管理が複雑になるほど税務上の確認事項も増える

複数の販売チャネルを利用している場合、それぞれの売上を正確に把握する必要があります。

例えば、

  • ECサイト経由の売上
  • SNS経由の直接販売
  • 海外プラットフォーム経由の売上
  • 法人案件の制作報酬

などを別々に管理している場合、売上計上漏れや計上時期の誤りが発生する可能性があります。

税務調査では、単に売上金額だけではなく、どのような取引から発生した売上なのか、その管理状況も確認されます。

SNSで作品が拡散した場合は税務調査の対象に?

急激に売上が増加した法人は申告内容を確認されやすい

近年では、SNSで作品が拡散されたことをきっかけに、多くのファンを獲得し、短期間で売上が大きく伸びるケースがあります。

例えば、

  • 人気作品がSNSで拡散される
  • 企業から大型案件の依頼が増える
  • グッズ販売が急増する
  • 海外からの購入者が増える

といったケースです。

事業が急成長すること自体は問題ありませんが、売上増加に対して経理体制が追いついていない場合、税務上のリスクが高まります。

売上増加時こそ正確な経理処理が重要になる

急激に売上が増えた法人では、以下のような問題が発生しやすくなります。

  • 売上管理がExcelや個人管理のままになっている
  • 複数の販売サービスの入金確認ができていない
  • 制作費用と私的支出が混在している
  • 外注費の管理が不十分

事業規模が小さい段階では問題にならなかった処理でも、売上規模が大きくなると税務調査で確認されるポイントになります。

クリエイターは原価管理が重要

制作にかかった費用を適切に把握する必要

絵描きクリエイター法人では、作品制作のためにさまざまな費用が発生します。

例えば、

  • 絵具や画材
  • ペンタブレットなどの制作機材
  • デザインソフト利用料
  • 制作補助者への外注費
  • 撮影費用
  • 作品制作に関連する取材費

などです。

これらの費用について、どの作品や案件に対応するものなのかを適切に管理することが重要です。

未販売作品や制作途中作品の管理も重要

特に、法人でオリジナル作品を制作して販売する場合、決算時点で完成していない作品や、販売前の商品が存在することがあります。

このような場合、制作にかかった費用について、単純にすべて当期の経費として処理できるとは限りません。

どの作品にどれだけの制作費が発生しているのかを把握しておくことは、適正な利益計算を行ううえで重要です。

税務調査に備えるには適正な会計帳簿の作成が重要

クリエイター業ほど数字の管理体制が重要になる

絵描きクリエイター法人では、制作活動そのものに注力するあまり、会計処理が後回しになってしまうケースがあります。

しかし、法人として事業を継続していくためには、売上や経費を正確に把握することが必要です。

特に重要なのは、以下のような管理です。

  • 売上発生ごとの管理
  • 販売プラットフォーム別の売上集計
  • 案件別の制作費管理
  • 外注費の管理
  • 月次での利益確認

正確な会計帳簿が作成されていれば、経営判断にも活用でき、税務調査時にも取引内容を明確に説明できます。

成長期の法人ほど税務体制の整備が重要

絵描きクリエイター法人は、SNSやインターネットを活用することで急速に成長できる可能性があります。

一方で、売上規模が大きくなるほど、個人事業の延長線上の管理方法では対応が難しくなります。

売上管理、原価管理、経費管理などを早い段階から整備することが、将来的な税務リスクの低減につながります。

よくある質問

絵描きクリエイター法人でも税務調査は来ますか?

はい、絵描きクリエイターでも税務調査の対象になります。

税務調査は業種だけで決まるものではなく、売上規模、利益状況、申告内容などを総合的に判断して実施されます。

SNSで突然売上が増えた場合、税務調査のリスクは高まりますか?

売上が増えたことだけで税務調査が行われるわけではありません。

ただし、急激な売上増加に対して経理処理が追いついていない場合や、申告内容に不自然な点がある場合には、確認対象となる可能性があります。

また、SNSで投稿がバズりそれが収益増加につながった場合、目立ちますのでそれがきっかけになる可能性は上がります。税務当局はSNSもよくチェックしています。

絵描きクリエイターが経費にできるものは何ですか?

事業に必要な支出であれば経費になります。例えば、制作機材費、ソフト利用料、外注費、広告宣伝費などが該当します。

一方で、プライベートな支出を混在させると給与課税され、かなり大ごとになるため注意しましょう。

クリエイターはどのタイミングで税理士に依頼すべきですか?

売上規模が大きくなる前、または法人化した段階で税務体制を整えることが望ましいです。

特に、複数の販売チャネルを利用している法人や、外注クリエイターを活用している法人では、早い段階で会計処理の仕組みを整えることが重要です。

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この記事を書いた人

澁谷 修平のアバター 澁谷 修平 税理士

■事務所概要■
【名称】澁谷税理士事務所
【取扱業務】税務、会計、経理体制構築支援、クラウド会計導入支援、電子帳簿保存法対応支援、創業支援、資金繰り支援、政治資金監査
【サービス提供地域】東京及び埼玉、千葉、神奈川を中心としてオンラインにて全国対応
【インボイス登録番号】T8810003064837
【取引金融機関】日本政策金融公庫、GMOあおぞらネット銀行

■資格・認定■
税理士(登録番号150781)
政治資金監査人(登録番号6390)
マネーフォワードクラウド公認メンバー
マネーフォワードクラウド経理財務領域マスター検定
マネーフォワードクラウド会計アドバンスド検定
マネーフォワードクラウド請求書検定
マネーフォワードクラウド経費検定
GMOあおぞらネット銀行創業支援パートナー

■所属■
東京税理士会
東京商工会議所
稲門会

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